「ASPカート」という言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
ASPカートは費用が最小限に抑えられて比較的簡単にECサイトを構築できるので、初心者の方におすすめの構築方法となっています。
しかし、以下のような疑問がある方もいるでしょう。
- 「ASPカートって何ですか」
- 「カートの種類が多くて、どれを利用すれば良いのかわからない」
- 「費用はどれくらいかかるの」
- 「ASPカートのメリット・デメリットが知りたい」
そこで、本記事ではASPカートのメリット・デメリット、18個のASPカートの比較、選定ポイントを徹底紹介します。
ASPカートとは
ASPカートについて詳しく解説する前に、まずは「ASP」「ショッピングカート」「ASPカート」の3つの用語を紹介します。
ASPサービスとは
ASPとは、アプリケーション・サービス・プロバイダ(Application Service Provider)の略で、クラウド上にあるアプリを提供しているサービス業者のことを指します。
つまりASPサービスとは、クラウド上で提供されているアプリやサービスのことです。
システム開発、財務会計、勤怠管理システム、名刺管理ツールなど様々なものがあります。
ショッピングカートとは
ショッピングカートとは、ユーザーが注文をおこなうシステムのことです。
ECサイトでは、ショッピングカートに欲しい商品を入れ、ショッピングカートに入っている商品を注文する、という流れで購入が完了します。
ASPカートとは
上記を踏まえるとASPカートとは、ASPタイプのショッピングカートのことです。さらに一般的に「ASPカート」と呼ばれているサービスは、ECサイト構築プラットフォームも併せて提供しているサービスがほとんどです。
ASPカートのメリット
ASPカートには3つのメリットがあります。
初期費用を抑えられる
ECサイトを構築する方法は、オープンソース、ECパッケージ、フルスクラッチなどいくつかありますが、最も初期費用が抑えられるのがASPカートです。
中には無料でECサイトを開設できるものもあります。そのため、低リスクでECサイトを開業できるのがメリットといえます。
短期間で開設できる
ASPカートはすでに出来上がっているシステムを利用するため、開発期間を必要としません。
そのため、申し込んですぐに利用・開設できます。サーバー構築の手間もかかりません。
「始めたい」と思ったとき、すぐにでも始められるスピーディーさがASPカートの魅力です。
簡単に開設できる
操作が簡単で初心者が使いやすくなっているところも、ASPカートの魅力です。
サイト構築から商品登録までとても簡単にできるようになっています。「よくある質問」や「ヘルプ」も充実していますので、初めてサイトを構築する方でも安心して始められるでしょう。
ASPカートのデメリット
ASPカートには2つのデメリットもあります。
機能が限られている
ASPカートには最低限の機能が標準装備されている反面、欲しい機能が必ずしもあるとは限りません。
例えば、顧客管理・越境EC対応・レビュー機能・レコメンド機能・SNS連携など、ECサイトを運営するために、あると便利な機能はたくさんあります。
サービス内で用意されている機能であればオプションを申し込めば追加できますが、そもそもサービスとして提供されていなければ、追加のしようがありません。
ASPカートによって使える機能に違いはありますが、自分の欲しい機能をすべて満たすものはないかもしれません。他の構築方法と比べると機能面で乏しくなりやすいのがデメリットです。
カスタマイズしにくい
機能面でもデザイン面でも、カスタマイズしにくいというデメリットもあります。
ASPカートは基本的には「用意されている機能やテンプレートを選択する」方法でサイトを構築していきます。
逆に言うとそれ以外の選択肢はないので、機能を拡張できなかったり、他のサイトと似通ったデザインになったりしてしまうことがあります。
ASPカートの種類~おすすめのASPカート18選~
ASPカートの種類は、費用の違いや商材の違いにより主に以下の3つに分類されます。
- 無料ASPカート
- 有料ASPカート
- リピート通販向けASPカート
ここからはそれぞれの分類ごとにおすすめのASPカート、全19サービスを紹介します。
無料ASPカート3選
無料ASPカートは、月額料がかからないため、初心者の方でもリスクを抑えながら手軽にECサイトを開業できます。
- BASE
- STORES
- イージーマイショップ
それぞれについて詳しく解説します。
BASE
現在までに170万を超えるサイトがBASEを利用して開業しています。
これほど多くのショップオーナーがBASEを利用するのは、以下の特長があるからです。
- 本格的なショップを無料で開業できる
- 80種類以上の拡張機能がある
- 豊富なデザインがそろっている
- 自社アプリ・クーポンなど集客サポートがある
- 2種類の料金プランがシンプルである
- 独自ドメイン対応している
BASEには、以下2つのプランがあります。
プラン名 | 月額料金 | 決済手数料 |
---|---|---|
スタンダードプラン | 無料 | サービス利用料3% 決済手数料3.6%+40円 |
グロースプラン | 5,980円 | 決済手数料2.9% |
参照:BASE|料金プラン
この2つのプランは費用のみの違いとなり、利用できるオプションは一緒です。
そのため、「スタンダードプラン」で開業し、売り上げが増えてきたら「グロースプラン」に変更するのが主流となっています。
BASE(ベイス):https://thebase.in/
STORES
STORESでは、毎月1万ショップが開業しています。
これだけ人気なのは、STORESに以下の特長があるからです。
- 無料で開設できる
- Instagram連携が可能
- 48種類のテンプレート
- 決済方法の選択肢が多い
- 顧客管理機能が無料で使える
- 独自ドメイン対応
STOREには2つのプランがあります。
こちらもBASE同様「フリープラン」から始め、売り上げが増えてきたタイミングで「スタンダードプラン」へ移行するのが良いでしょう。
プラン名 | 月額料金 | 決済手数料 |
---|---|---|
フリープラン | 無料 | 5% |
スタンダードプラン | 2,178円 | 3.6% |
参照:STORES|料金プラン
STORESは、ECサイトと実店舗の連携にも力をいれています。
「POSレジ」「実店舗のキャッシュレス決済」「予約システム」など、実店舗とECサイトの連携・拡販に役立つサービスも豊富です。
STORES:https://stores.jp/
イージーマイショップ
イージーマイショップは、初期費用・月額利用料・販売手数料が無料のASPカートです。
イージーマイショップには以下の特長があります。
- 多機能で本格的なネットショップも0円で作れる
- 有料プランは、60日間無料でお試しできる
- Yahoo!ショッピング連携
- 独自ドメイン対応
- 月額固定費・導入費無料の決済サービス
イージーマイショップには、以下4つのプランがあります。
無料版 | カートプラン | スタンダード | プロフェッショナル | |
---|---|---|---|---|
初期費用 | 0円 | 3,300円 | 3,300円 | 3,300円 |
月額利用料 1年契約の場合 | 0円 | 1,980円 | 2,970円 | 5.940円 |
販売手数料 | 0円 決済方法に応じて決済手数料が別途必要です。 | 0円 決済方法に応じて決済手数料が別途必要です。 | 0円 決済方法に応じて決済手数料が別途必要です。 | 0円 決済方法に応じて決済手数料が別途必要です。 |
商品数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
データ容量 | 0.1GB | 1GB | 3GB | 10GB |
注意点としては、無料版はデータ容量が0.1GBであることです。1枚の画像データ容量の上限は4MBなので、最小25枚の画像でデータ容量を使い果たしてしまいます。
そのため、無料版はどちらかといえば、お試し版といえるでしょう。無料版で試したのちに、有料プランに移行して本格的に運営しましょう。人気の有料プランは「スタンダードプラン」です。
イージーマイショップ:https://www.easy-myshop.jp/
有料ASPカート9選
有料ASPカートは、初期費用・月額料金がかかるものの高機能なカートが多くあります。
おすすめは以下の9つのサービスです。
サービス名 | 初期費用 | 月額料金 | 特徴 |
---|---|---|---|
futureshop | 22,000円~ | 22,000円~ | 使いやすいCMSが魅力 コンバージョンアップ機能 |
MakeShop | 11,000円~ | 11,000円~ | 手厚いサポート 豊富なサービスと機能 |
Shopify | 0円 | 29ドル~ | 越境ECに強い スマホのアプリから管理可能 |
カラーミーショップ | 3,300円 | 4,950円~ | 無料プランもあり スモールスタートをしたい方におすすめ |
ショップサーブ | 15,000円~ | 22,000円~ | ロイヤルカスタマー戦略でリピーターを獲得したい方におすすめ |
aishipR | 20,000円~ | 9,800円~ | スマホファースト設計で、スマホユーザー向けのサイト構築に強い |
らくうるカート | 3,300円~ | 330円~ | ヤマト運輸が提供する有料ASPカート ヤマトグループの決済・配送が1つの管理画面で可能 |
W2Commerce Value5 | 非公開 | 非公開 | 標準機能が950以上搭載 受注処理業務の自動化が可能 |
おちゃのこネット | 0円 | 3,300円~ | 無料プランもあり デザインテンプレートが豊富で、オリジナルデザインの作成も可能 |
それぞれの特徴を紹介します。
futureshop
futureshopは業界の中でも老舗のサービスです。2年以上継続して利用した店舗の平均成長率は153%、サポート満足度86.8%と、確かな実績もあります。(2022年現在時点)
機能が豊富なことから、ただ運営するだけでなく、ECサイトが成長するための機能をワンストップで提供できるところが魅力です。
サポートも充実しているので、システム面とサポート面から、ECサイト運営の支援が得られます。
CMS機能「commerce creator」はショップデザインの自由度が高いので、ブランドイメージを大切にしたい方にもオススメです。
「フューチャーショップアカデミー」というfutureshopの活用方法を教えてくれるプログラムもあります。「契約したけど使い方が分からない」という事態を防いでくれますし、日々ショップを運営しながら、知識を深めることもできるでしょう。
futureshop:https://www.future-shop.jp/
MakeShop
MakeShopは、優れたコストパフォーマンスが魅力の有料ASPカートです。
なんと売上手数料0円、カード決済手数料は業界最安値の3.19%~となっています。さらに長期契約すると、月額費用が割引になることもあります。
もちろんコストパフォーマンスが高いだけではありません。
集客設定代行や勉強会など、ユーザー専用コンサルティングサービスが複数用意されており、経験が少ない人やショップ運営に悩みがある方をフォローしてくれます。
サポート体制も高く評価されており、無料ながら手厚いサポートが受けられます。
MakeShop:https://www.makeshop.jp/
Shopify
世界175か国で利用されているASPカートです。そのため、越境ECサイトを構築したい方にはとくにおすすめとなっています。
膨大な種類のアプリがあり、他のASPカートと比べても非常に高いカスタマイズ性・拡張性は、欲しい機能がたくさんある方や、将来ショップを大きくしていきたいと考えている方にもぴったりです。
「使いこなせるかどうか不安」という方のために、14日間の無料トライアルが用意されています。
Shopify:https://www.shopify.com/jp
カラーミーショップ
カラーミーショップには、無料プランも用意されています。
つまりまずは無料プランで始めて、一定の売上が見込めるようになったら有料プランに移行する、という使い方ができるのです。
また専門チームによるメールサポート、お役立ち動画の配信など、サポート体制も充実しています。
さらに公式アプリを使えば受注から発送までスマホ1つでできてしまいます。
カラーミーショップ:https://shop-pro.jp/
ショップサーブ
ECサイトを安定して運営するためには、顧客満足度を高めたり、顧客のファン化を促したりと戦略的な運営が必要となります。
そこで、ショップサーブの出番です。
ショップサーブは、ロイヤルカスタマー戦略に特化したASPカートで、機能面から顧客管理・顧客対応をサポートしてくれます。顧客の育成に不安がある方は、利用を検討してみましょう。
ショップサーブ:https://shopserve.estore.jp/
aishipR
aishipRは、レスポンシブデザインに特化した有料ASPカートです。
スマホでのネット利用率は年々高まっています。ECサイトもスマホに対応しなければ、スマホでの表示が崩れてしまい、せっかくサイトを訪れてくれたユーザーが離脱する原因となります。
その点aishipRではレスポンシブデザインでECサイトを構築できるので、スマホ用ページ・パソコン用ページと分けて作成せずとも、どちらでも正しく表示されます。それぞれのページを作成する必要がないということは、作成・更新もしやすくなります。
aishipRは「レンタルECサイト構築機能」「専用サーバプラン」「ワンページカート」など、他にはない独自のサービスも特徴的です。
aishipR:https://www.aiship.jp/
らくうるカート
らくうるカートはヤマト運輸が提供する有料ASPカートです。
当然ですが、ヤマト運輸と連携したシステム構築ができることが魅力です。
- ヤマトグループの決済・配送を1つの管理画面で運用できる
- ボタン操作で送り状を発行できる
らくうるカートは、とくに発送業務の効率化に役立つでしょう。
発送業務に不安がある方にオススメです。
らくうるカート:https://business.kuronekoyamato.co.jp/raku-uru/
W2Commerce Value5
W2Commerce Value5は、高機能を特長とした有料SPカートです。
950を超える業界TOPの機能を備えており中には集客や業務効率化に役立つものもあります。
さらに100%自社対応のトータルカスタマーソリューションを提供しており、専属サポートチームやカスタマーサクセス部門が、ECサイトの構築から運営までサポートしてくれます。
W2Commerce Value5:https://www.w2solution.co.jp/Product/value5_new.html
おちゃのこネット
おちゃのこネットは、90,000人以上から選ばれているASPカートです。
無料で始められて、ショップの規模が大きくなるにつれて有料プランへステップアップできるのが魅力の1つになっています。
「Design Studio」という独自のデザイン作成プランもあり、サイトのデザインにこだわりたい人にもオススメです。
おちゃのこネット:https://www.ocnk.net/
リピート通販向けASPカート6選
リピート通販向けASPカートは、有料カートの中でも、定期商材(リピート商材)に特化したASPカートのことです。
定期購入商材といえば、サプリメント・化粧品が代表的です。
これらの商材は、一度顧客を獲得できれば、何度も利益につながりやすいのが特徴です。
しかし、定期商材のショッピングカートに必要な機能は、一般的なECサイトとは異なります。例えば定期商材では、2回目以降の購入手続きを省いて、定期的に発送する仕組みが必要になります。
そのため、定期商材を取り扱う予定であれば、リピート通販向けASPカートがおすすめです。
リピート通販向けのおすすめのASPカートは、以下の6つです。
サービス名 | 初期費用 | 月額料金 | 特徴 |
---|---|---|---|
侍カート | 110,000円~ | 77,000円~ | 548個の機能がビジネスを強力にサポート |
リピスト | 29,800円~ | 14,800円~ | フォーム一体型LPでコンバージョン率が向上 |
サブスクストア | 76,780円~ | 45,273円~ | 単品通販・定期通販カートでトップシェア |
楽々リピート | 69,800円~ | 49,800円~ | 売上アップに必要な3つの機能を1つに集約 |
カラーミーリピート | 0円 | 10,780円 | 販売開始まで無料なため、ゆっくりと準備が可能 |
リピートPLUS | 49,800円~ | 49,800円~ | 定期通販・D2C・サブスクリプションに特化したカートシステム |
それぞれのサービスについて解説します。
侍カート
侍カートは他のシステムと比較して定期通販・D2Cに特化し、多機能で柔軟なカスタマイズが可能なリピート通販向けASPカートです。機能がかなり充実しているので、ハイスペックなカートシステムをお探しの方におすすめです。
侍カート:https://marketing.f-i-d.jp/service02/
リピスト
リピストは、なんと最短3週間で開業可能なリピート通販向けASPカートです。
リピストでは、コンバージョン率の向上に役立つ「フォーム一体型LP」を採用しています。ランディングページから2クリックで注文が完了できるため、ユーザーに離脱されにくいページを作ることが可能です。
ライトプランからエキスパートプランまで、4つのプランが用意されています。
リピスト:https://rpst.jp/
サブスクストア
サブスクストアは、業界シェアNo.1の定期通販カートシステムです。導入アカウント1,000以上、年間取引総額は1,523億円と実績も十分です。サブスクストアではサブスク事業の総合支援も行っています。
サブスクストア:https://subscription-store.com/subsc-store/
楽々リピート
楽々リピートは、「売上アップ」と「業務効率化」に注力したリピート通販システムです。
売上アップに重要な要素の店舗運営・分析業務・販促施策を1つに集約することで、効率的にリピーターの増加を目指せます。
リピート通販に必要な機能をすべて搭載しており、追加料金・カスタマイズなしで利用できるのもうれしいポイントです。
楽々リピート:https://raku2repeat.com/
カラーミーリピート
本記事で紹介するリピート通販向けASPカートの中で、初期費用・月額料金が最も安いのがカラーミーリピートです。
販売開始まで無料なので、時間を使ってしっかりと開店準備し、準備万端の状態でECサイトをスタートさせることができます。
逆に、「すぐにでも始めたい」という方もいるでしょう。
そのような方にもカラーミーリピートはおすすめです。なぜなら、最短10分で販売開始ができるほど、スピーディーにリピート通販ページを作成できるからです。
カラーミーリピート:https://colorme-repeat.jp/
リピートPLUS
リピートPLUSは「最も売上が期待できる通販カート」「セキュリティが強い通販カートシステム会社」と言われています。
平均売上成長率は354%、業務効率化コスト60%削減を達成し、多くのユーザーのビジネスをサポートしています。
特徴的なシステムとして「LP一体型フォーム」や「自動受注ワークフロー」「ステップメール」などの機能が搭載されています。
リピートPLUS:https://www.w2solution.co.jp/Product/repeatplus_new.html
ASPカートを選定するポイント
本記事で紹介したASPカートだけでも18個のサービスがあります。そのため、どのASPカートを利用すれば良いか迷う方もいるでしょう。
そこで、ASPカートを選ぶための11のポイントを紹介します。
これらを参考に、自分の商材・自分の経営スタイルなどに合わせたカートを選んでください。以下より、それぞれのポイントを詳しく解説します。
商材に適しているか
そのため、商材とASPカートの強みがマッチしているかを確認しましょう。
とくに、サプリメントや化粧品などのリピート商材を取り扱う場合は、リピート通販向けASPカートを選びましょう。導入後に「使用しているシステムに欲しい機能がなかった!」といった事態を防げます。
もし、商材とASPカートがマッチしているかわからない場合は、類似商品での導入事例がないか確認しましょう。実際に競合サイトを確認することで、導入後をイメージしやすくなります。
希望のデザインテンプレートはあるか
ECサイトにおいてデザインは、顧客に与える印象に大きな影響があります。
例えば、コンセプトとマッチしたデザインを選択することで、顧客を自社ECサイトの世界観に引き込みやすくなるでしょう。
しかし、ASPはカスタマイズのしにくさがデメリットです。
そのため、希望するデザインテンプレートがあるかどうかのチェックが必要です。
また、「オリジナリティを追求したい」「ブランドイメージをデザインで表現したい」など、強いこだわりがある場合は、有料であってもデザインテーマを追加できるASPにしましょう。
販売手数料・決済手数料などはお得か
ASPカートの費用は、月額利用料以外にも発売手数料・決済手数料などが必要です。
これらのランニングコストは、1件の注文ごとにかかる手数料となります。そのため、小さな違いでも、取引量が増えるほど大きな差となります。
ASPカートを利用する際は、月額利用料に加えてこれらの手数料の総額を計算し、お得かどうかの判断をしましょう。
とくに月額利用料が無料のカートの場合は、1回あたりの手数料が高くなる傾向にあります。そのため、注文数が多くなるほど、有料のカートの方が割安となることもあります。
登録できる商品数が十分か
ASPによっては、登録できる商品数に上限があります。
販売を予定している商品数と比較して、登録可能な商品数が十分であるかを確認しましょう。
注意が必要なのは、登録数が無制限であってもデータ容量に上限がある場合です。データ容量に上限があると、一定数を超えると商品画像が追加できなくなるので、実質、登録できる商品数に限りがあるということになります。
登録可能な商品数が無制限の場合は、データ容量も併せて確認してください。
今あるシステムや今後使う予定のシステムと連携できるか
実店舗を運営している方であれば、顧客とのコミュニケーションとしてSNSを活用しているショップもあるでしょう。
そのようなショップは、ASPカートにInstagramなどのSNSと連携できる機能があると便利です。ECサイトの更新をすることで、SNSに自動投稿できたり、セールの告知などに役立てたりできるためです。
また、将来は楽天・Amazonなどのモールにも出店したい方もいるでしょう。そのような場合は、他店舗との在庫共有機能があると便利です。
このように、ECサイトを運営するためには、様々な集客・拡販ツールを使います。ASPカートを選ぶ際は、連携できる機能も確認しておいた方がよいでしょう。
どこまでが標準機能で、どこからが追加オプションなのか
導入後に、「使いたいと考えていた機能が標準機能ではなく、追加オプションだった」と気づくことはよくあります。ASPカートを選ぶ際は、使いたい機能が標準機能として搭載されているかどうか確認しましょう。
もしも追加オプションだった場合は、料金を比較しましょう。
また今は必要なくとも将来的に必要となるものもあるはずです。それも見越して比較できると、今後のサイト運営がラクになるでしょう。
実際に業務する人が使いやすいか
ASPカートを選ぶポイントの1つは、
実際に業務する人が使いやすいシステムを選ぶことです。
こういったシステムの導入は、部門長など実際に業務をしない人に決定権があることもありますが、最終的にシステムを使うのは業務担当者です。
担当者にトライアルなどを使ってもらい、使いやすいかどうか確認してもらいましょう。
また機能は多ければ多い方が良いと考えられがちですが、多機能であっても管理画面が使いにくく、機能を使いこなせなければ意味がありません。
本当に必要な機能は何なのか、そしてその機能が使いやすいかどうか、という観点からもチェックしましょう。
スマホに対応しているか
皆さまがECサイトで商品を購入する場合、パソコン・スマホのどちらで注文しますか?
令和2年度の総務省の発表によると、インターネット利用端末はスマホが63.3%の利用率に対して、パソコンは50.4%でした。
参考:総務省「インターネットの利用状況」
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r02/html/nd252120.html
つまり、パソコンよりもスマホでインターネットを利用する方が多いことになります。
そのため、ECサイトを運営するうえで、スマホに対応しているかどうかは重要なポイントです。
スマホに対応しているかどうかは、「レスポンシブ対応しているかどうか」をチェックすることで分かります。
レスポンシブ対応とは、パソコン・スマホの両方に対応したデザインという意味です。レスポンシブ非対応だと、スマホでは見にくい・使いづらいサイトになってしまいます。
見にくく使いづらければユーザーはページを離脱することになり、せっかくの見込み客を逃す原因となりますので、スマホにも対応しているASPカートを選びましょう。
独自ドメインが使えるか
普段気にしていない方もいらっしゃるかもしれませんが、人によっては
サイト名・ブランド名とドメインが一致していないと、「このサイトは大丈夫かな」と不安に感じることもあります。
レスポンシブ対応同様、見込み顧客を逃してしまう原因となりますので、できるだけ独自ドメインが使えるASPカートを選びましょう。ASPカートによっては、対応していない場合もありますので注意が必要です。
集客サポートがあるか
ECサイトを無事に開業できた後に課題になりやすいのは集客です。
楽天・Amazonなどのモールであれば、出店した直後からモール店の集客力により商品が売れることもあります。しかし、自社ECサイトは知名度が低いため、初めはユーザーがほとんど訪れてくれません。
そこで、集客サポート機能があるASPカートを選びます。よくある機能は、SEO対策・SNS連携・Web広告の3つです。これらの機能を使い、集客できるECサイトを作りましょう。
利用するASPカートの体制が整っているならば、カスタマーサポートに相談してみるのも良いでしょう。
将来的に機能を拡張できるか
ASPカートを選ぶ際は、将来的に必要となる機能が拡張できるのかも重要なポイントです。
拡張できる機能が多いほど、将来事業を拡大したいと考えた時に、スムーズに対応できる可能性が高まるためです。
とくに決済方法、集客機能、顧客管理機能、定期販売機能、メルマガ機能などは、よく後から追加したいと考えられやすい機能です。
しかし、ASPカートでは、機能を拡張することが困難なこともあります。ですので、最初の選び方が重要なのです。
【まとめ】初めてECサイトを開業するならASPカートがおすすめ!
ASPカートのメリットは、「初期費用を抑えられる」「ECサイトを素早く開設できる」「操作が簡単」なことです。初めてECサイトを開業される方にもおすすめできる方法です。
お手頃な料金から始められるので、スモールビジネスから初めて、ビジネスの規模が大きくなるほどプランアップを検討するのが、最も始めやすくなります。
ECサイト制作をお手伝いします!
「どの制作方法が自社に合っているのか分からない」という方には、まずは300社以上の実績を踏まえたアドバイスをご提供いたします。
ご相談からでも構いませんので、お気軽にお問い合わせください。