Shopifyをご存知ですか?
・なんとなく聞いたことがある
・“ECサイト制作”で検索した時に紹介されていた
・最近良く耳にするようになった
という方は多いかもしれませんね。
今回はShopifyをなんとなく聞いたことがあるけど、詳しくは知らない方に向け「Shopifyとはなにか?」から、Shopifyの特徴やメリット、さらにデメリット、どんな方におすすめなのかをご紹介します。
Shopifyとは
Shopifyは、ECサイトの制作、運営、成長に必要なツールを提供しています。
同じようなツールとして日本では他にも、BASEやSTORESが有名でしょう。
Shopifyは、2006年にカナダでサービスを開始し、現在では世界175カ国で使用され、流通総額は20兆円を超えています。
日本でも躍進を続けており、日本法人Shopify Japan発表によると、2020年の国内流通総額は前年比で323%増、新規出店数も228%増を記録しています。
また、Amazonキラーとも呼ばれ、2020年の販売事業者の運営するECサイトの流通総額はAmazonに次ぐ2位となっており、成長率でいえばAmazonを凌いでいます。
Shopifyでできること
先ほども書きましたがShopifyを使えば、ECサイトの制作から運営、さらに成長フェーズまでがShopifyだけで実現します。
いわゆるノーコードツール(コーディングなしでECサイトが制作できる)でもあるので、誰でも簡単にECサイトを持つことができます。
そうですね、簡単なECサイトであれば、今から1時間後にECサイトをオープンできますよ!
・・・ただ、ここまで聞いてEC領域に詳しい人なら、こう思うかもしれません。
「それは、BASEやSTORESでもできるのでは?」と。
そう、その通りです!
では、なぜShopifyはAmazonキラーとも呼ばれ、世界No.1シェアまで拡大しているのでしょうか。
Shopifyのメリット – 3つの特徴 –
Shopifyの特徴は本当に様々です(流通総額20兆円を超えているだけありますね)。その中から、ここでは3つの特徴と題してご紹介します。
特徴1.高機能、多機能
「高機能、多機能」だけ聞くと、ありふれたフレーズに聞こえるかもしれませんが、本当に高機能で多機能なんです。
豊富な機能
Shopifyには本当に豊富な機能が備わっています。
たとえばECサイトのデザインは、70種類を超えるテーマから選択できたり、100種類の決済サービス(国外を含む)から選べたり、配送料も柔軟に設定できます。
ほかにもメールテンプレートを編集できたり、SEO対策もOK、ECサイト分析も標準装備、クーポン割引やギフトカード、在庫管理などなど・・・挙げればきりがないほど様々な機能があります。
ぜひ Shopify機能一覧ページ をチェックしてみてください。
豊富なテーマテンプレート
ECサイトの重要なポイントの1つであるデザインテーマ。
デザイン性の高いテーマテンプレートが豊富に用意されています。
さらにすべてノーコード(コーディングせずShopify画面上で直感的に操作)で編集できます。
無料テーマから有料テーマまで取り揃えおり、商品やブランドイメージに合ったテーマを選び、独自にカスタマイズしていくことができます。
SNS連携
FacebookやInstagramなどのSNSとの連携も簡単にできます。
たくさんのお客様がいるSNSとShopifyを連携することで、新しいお客様と出会ったり、フォローワーとつながったり、ブランドの認知度を上げたりできます。
さらにSNS上でシームレスな買い物体験も提供できるので、お客様もその場でお買い物ができるようになります。
Shopify POS
ShopifyPOSシステムなら、EC”サイト”だけでなく、小売店の対面販売に必要な機能も揃っています。
店舗に訪れてオンラインで購入したり、オンライで購入して店舗で商品を受け取ったり…オンライン/オフラインの垣根を超えたサービスをお客様に提供できますよ。
安定したインフラ
最後に目立たないけれど重要なポイントである安全性についてです。
Shopifyは高い負荷耐性と安定性を誇っており、強固なセキュリティ対応を標準装備しています。
だからこそ、グローバル企業であるレッドブルやペプシ、ネスレなどにも利用されているんですね。
特徴2.拡張性
Shopifyには「アプリ」という仕組みがあります。
このアプリを自分のECサイトにインストールすることで、機能拡張することができます。
このアプリはおよそ7,000種類あります。
SNS連携をさらに強化するものや、ECサイトをより柔軟にカスタマイズするもの、請求書や納品書などの書類関連、運送会社との連携機能、倉庫との連携などなど、文字通り様々なアプリが用意されています。
なぜこのように「様々なアプリ」が用意されているかというと、アプリを作っているのはShopifyだけではないからなんです。
ShopifyパートナーといわれるShopifyに精通した事業者が開発したアプリが多数あります。
たとえば「メールマーケティング」で検索すると34アプリがヒットします。
Shopify自身が作ったメールマーケティングアプリもありますが、それが自社の要望にあったものかはわかりませんよね。
でも、Shopifyなら他の事業者がつくったアプリもあります。
他アプリなら自社の要望を実現できるかもしれません。
ほとんどのアプリが無料お試しできるので、インストールしてお試し→(自社にあわなければ)アンインストールという手順で、気軽にお試しできます。
特徴3.越境EC
最後に取り上げたい特徴は越境EC、つまり海外のお客様に商品を販売することです。
越境ECを利用すれば、海外に実店舗を持たずに商品を販売できます。コストを抑え、海外展開ができるということですね。
Shopifyでは、翻訳アプリ、通関書類作成アプリ、通貨変換アプリなどを取り入れることで、越境ECが実現できます。
Shopify自体もグローバルな視野で運営されているので、現地通貨での取引設定や、海外でスタンダードな決済手段の選択、外貨換算をShopifyに任せる自動為替レート機能なども標準で用意されています。
引用:Shopifyブログ|【EC徹底ガイド】海外で販売するならShopifyがおすすめ
Shopifyのデメリット
さて、これまでShopifyのメリットやイイところばかりお伝えしてきましたが、もちろんデメリットもあります。
何事にもイイところもあれば、改善すべきところもありますからね。
それでは一緒にみていきましょう。
デメリット1.英語圏向け
先ほど7,000種類のアプリがあるとお伝えしましたが、うち日本語対応は157種類です。(Shopifyアプリストアで日本語対応で絞り込み検索の件数調べ)
もちろんあくまで日本“語”対応のため、日本のECサイトでの利用は可能です。
ただし、アプリの操作画面は英語、お客様が利用するECサイト側も英語(日本”円”に対応してないアプリもあります)、アプリ開発会社へのお問い合わせも英語でしなければなりません。
デメリット2.アプリ間の整合性
ECサイトの成長に合わせ、機能拡張するためにはアプリの存在は欠かせません。
1つのECサイトで複数のアプリを組み合わせて使用する場合も多くなります。
1つのアプリだけなら問題ありませんが、複数のアプリを使う場合、アプリ間の整合性を考慮しなければならず、その難易度は決して低くはありません。
たとえば、会員(顧客)ごとに商品価格を変えることができる「会員制アプリ」をインストールしたとします。
一方で、顧客がオンライン上で見積書を発行できる「見積書発行アプリ」もインストールしたとします。
このとき「会員制アプリ」で定義した商品価格で、見積書が発行できなければなりません。
しかし、選択したアプリによっては、見積書には会員別に定義した商品価格が反映されない場合もあるでしょう。
デメリット3.色々できる
デメリットとして「色々できる」に違和感を覚える方もいますよね。色々できるのは素晴らしいことでもあるからです。
このメリットともいえる「色々できる」を、あえてデメリットとして取り上げました。
色々できる分、単純に「ECサイトで商品を販売する」だけを求めている場合、できることが多すぎると感じるかもしれないからです。
ECサイト制作システムに限らず自由度が低いシステムは、できることが少ない分、迷うこともなくやさしいと感じるでしょう。
しかし、自由度が高い場合、選択肢が多くあるため、人によっては難しいと感じるかもしれません。Shopifyは後者の自由度が高い部類になります。
デメリットを解決するShopifyパートナー
これらのデメリットを解決する存在がいます。それがShopifyパートナーです。
Shopifyに関する専門的な知識や経験を有し、マーチャント(ECショップの店主)の成功を支援する存在です。
Shopifyが作り上げたエコシステムの一環です。
ECサイト制作を担うパートナー、ノーコード以上の開発を請け負うパートナー、アプリ制作のみをするパートナー、運営支援や実際の業務を請け負うパートナーなど特徴は様々です。
いずれにせよ、マーチャントは自身で解決できない問題に直面したとき、このShopifyパートナーに相談することができます。
そういう私もShopifyパートナーです!
💡 Shopifyを使った卸売・会員制ECサイト 私たちはShopifyをベースにしたBtoB 受発注システムを提供しています。 取引先毎の価格設定や、ひと月分まとめての請求などができます! そうそう、ShopifyはBtoB向けの受発注システムにも活用できるんです!まさに多機能ですね!
Shopifyがおすすめな人
ここまでShopifyの特徴・メリットからデメリット、デメリットを解決するShopifyパートナーの存在についてお伝えしてきました。
最後に「Shopifyがおすすめな人」についてお話しします。
はじめるには数分、深堀りすると数年
「ECサイトで商品を販売する」だけの場合も、確かにShopifyは活用できます。
単にECサイトをオープンするだけなら、ノーコードで誰でも簡単に実現できます。
はじめるだけなら数分でできるでしょう。
しかしこれだけなら、正直BASEなど他サービスでも良いかもしれません。
BASEは月額無料のため、ケースによってはお得に使えます。
💡 Shopify vs BASE比較 手数料自体はShopifyの方が安いので、月ごとに一定の売上が見込める場合は、金額だけならShopifyの方がお得になるかもしれません。 このあたりは別の記事「Shopify×BASEを徹底比較!手数料、機能、デザインなど」に記載しているので良かったらチェックしてみてくださいね。
私はShopifyの真骨頂は数分ではじめられる点ではなく、深堀りできる点だと考えています。
つまり、高機能・多機能な点や拡張性です。
シンプルなECサイトでオープンした後、成長にあわせShopifyなら拡張していけます。
作り込める分、お金もかかるでしょう。しかし言い方を変えれば、お金をかけて、しっかり作り込むことができるサービスともいえます。
またShopify自身もアップデートを繰り返しており、社会の変化やトレンドにあわせたサービスを提供できるでしょう。
まとめ:Shopifyなら、すべてがワンストップでできる
Shopifyは、シンプルにはじめながらも、豊富な機能やアプリ拡張もしながら、成長を求める人に最適なサービスだと考えています。
ECサイトとSNS連携、楽天市場などのモール連携、オンラインと実店舗の連携、マーケティングツールとの連携、そして、国内から海外への越境などなど、Shopifyなら乗り換えなしにワンストップで拡大できます。
もちろん「すべてが簡単に実現できる」とはいいません。
課題に直面することもあるでしょう。
そんなときShopifyならパートナーという制度もあります。それぞれのスペシャリストが貴社に寄り添って課題解決につとめてくれると思います。
もちろん私たちGripGlobeにもお気軽にご相談ください。
一緒に課題を乗り越え成長させていきましょう!
この記事でShopifyについて少しでも理解が深まったならうれしいです!