Shopifyで「モノ以外」を販売しよう~体験サービスやデジタル商品などの無形商材~

Shopifyで「モノ以外」を販売しよう ~体験サービスやデジタル商品などの無形商材~

ShopifyやBASEでECサイトを作ったり、Amazonや楽天等のモールを利用したりすれば、インターネットで多くの人たちに向け、商品を販売することができます。

商品といえば、食品や飲料、アパレル、家電などなど、モノを想像しますよね。
ECサイトやモールを訪れた人たちは誰でも、そのモノ(商品)を購入できます。

しかし、Shopifyの機能を使えば、形のあるモノ以外の商品も販売することができます。
また「誰でも購入できる」のではなく「特定の人のみ購入できる」仕組みも実現できます。

Shopifyではモノ以外にも様々な商品を販売できます
Shopifyではモノ以外にも様々な商品を販売できます

今回はECサイトで「モノ以外の商品」「特定の人のみ」の販売の具体例をお伝えしつつ、実際にShopifyで実現するときに必要なアプリをご紹介しますね。

体験サービス

モノ以外の商品の1つ目の例は、体験サービスです。

ヘアサロンエステ整体などの施術サービスや、旅行イベントワークショップなどの体験サービスを商品として扱うことができます。
体験したいサービスメニューと、予約日や時間帯をサイト上で選びます。
いわゆる予約システムですね。

Shopifyでは、BookThatApp AppointmentsアプリやAcerill Appointment Bookingアプリで予約システムを実現できます。
これらのアプリを実装すれば、お客さまはサイトで予約日時を選択できるようになり、マーチャントはShopify管理画面で、予約管理ができるようになります。

オンライン体験

モノ以外の商品の2つ目の例は、オンライン体験です。

ヨガ運動学習レッスンオンラインサロンなどをお客さまにオンラインで体験してもらいます。
オンラインミーティングツールとしてよく使われるzoomとの連携ができます。

Shopifyでは、Virtual Events & Appointmentsアプリで実現しますよ。

Virtual Appointment Bookings

引用:Virtual Events & Appointments

デジタル商品

続いては、デジタル商品です。
音楽写真デザイン素材などデジタルなモノを、商品として扱うことができます。
購入頂いたお客さまに、デジタル商品のダウンロードURLを送付する仕組みです。

Shopifyでデジタル商品を扱う場合、Shopify公式の無料アプリDigital Downloadsを、まずは試してみましょう。
ちょっと物足りないなと思ったら、Sky Pilot ‑ Digital DownloadsアプリやSendOwlアプリがおすすめですよ。

メンバーシップ

ここからは「誰でも購入できる」ではなく「特定の人のみ購入できる」仕組み、メンバーシップ・会員制システムです。

会員限定で記事動画が閲覧できたり、レッスンサービスを体験できたり、会員限定のカスタマーサポート(相談窓口)など、メンバーシップ・会員の”権限”を商品とするものです。

特定の人のみ購入できるメンバーシップ・会員制システム
特定の人のみ購入できるメンバーシップ・会員制システム

具体的には、メンバーシップ権限を購入したお客さまに「会員番号」や「サービスのログイン情報」等を配布する仕組みを構築することができます。

Shopifyでは、NoCode Subscriptions定期購買などのサブスクリプションアプリと組み合わせると、月額会員制度も実現できますよ。

BtoB(卸売)

誰でも購入ができる従来のBtoC向けECと異なり、BtoB向け卸売は、購入できるのは特定の顧客(取引先)に限られます。
購入できる人を限定する仕組みを使えば、このような卸売も実現できます。

ただし、卸売の受発注の場合、単に購入できる人を限定すれば良いだけではなく、商品の見せ方にも工夫が必要です。

すべての取引先が一律で同じ商品価格、同じ割引率ではなく、取引先ごとに商品価格や割引制度が異なるケースが想定されます。
これらの要件を実現しなければなりませんよね。

でも、大丈夫です!Shopifyで実現します。

ShopifyのShopify Plusプランなら、卸売チャネル機能で、顧客ごとの価格や割引設定ができたり、顧客がサイト上で注文書を作成できるようになります。

Shopify Plusプラン

引用:Shopify Plus

ただShopify Plusプランは月額2,000ドルと高額なもの事実です。

しかし、ShopifyのWholesale Pricing Discountアプリや、Wholesale Gorillaアプリなど卸売向けのアプリを活用すれば、Shopify ベーシックプランやスタンダードプランでも卸売サイトを実現できますのでご安心ください。

まずはアプリを実装することで卸売サイトを実現し、その後、サイトの成長とともにShopify Plusプランを検討していくというプランも良いのではないでしょうか。

ご注意!日本に適した書類

もう一つ!卸売サイトをスタートする際に、注意すべき点があります。
卸売といえば、月単位での決済(月締の請求書払い)、お見積書の発行など書類関係の準備も必要ですよね。

先ほど紹介した取引先ごとに商品価格や割引率を設定するアプリWholesale Pricing DiscountWholesale Gorillaは海外で作られたアプリということもあり、日本の商慣習にあった書類関連の機能は実装されていません。
またShopify標準にも書類関連の機能は搭載されていません。

しかしアプリ実装することで対応可能になります。
Shopify公式の無料アプリOrder Printerがその1つ。
あとは日本向けに実装されているQuick Order Printer かんたん帳票出力もおすすめ。
このように書類関連アプリもあわせて検討する必要がありますので注意してくださいね。

Shopifyのアプリについては、以下の記事もご確認ください。

さらに!卸売を深堀り

卸売の場合、毎日のように商品を購入しますよね。
商品を発注すると言い換えた方が良いかもしれません。

一般的なBtoC向けのサイトのように「商品を見てカートに追加する」作業を何度もすると、発注業務だけで、非常に多くの時間がかかってしまいます。
注文件数ごとに、何度も画面を行き来しなければならない仕組みだと、非常に非効率です。

”FAX”注文書のように、商品の一覧が並んでいる画面からカート追加できる方が効率的です。
Wholesale Order Form & ReOrderアプリを実装することで、この画面も実現します。

Shopifyには卸売に便利なアプリもあります
Shopifyには卸売に便利なアプリもあります

このように卸売に関しては、単にECサイトをオープンする以外にも、考慮すべき点がいくつかあります。

FAX・電話での受発注から、オンラインに変わることで、受発注業務以外にも、商品管理在庫管理、業務フローなど社内業務の整理や見直し、あわせて取引先へ利用促進をはかる手順の整備なども取り組んでいく必要があります。

このあたりはさらなる深堀りが必要ですがまたの機会にお話しますね。

この記事を書くにあたり「卸売もできます」だけで終わらせたくなかったので、少し言及しました。
もし「卸売に関してもっと聞きたい」といったご質問があればいつでもご連絡ください!

まとめ

「誰でも、モノが買える」従来のECではなく、体験やデジタル商品、メンバーシップ、卸売などを扱ったECをご紹介しましたが、いかがでしたしょうか。

物理的なモノがなくてもECを始めることができますし、インターネット販売 = 不特定多数の人に向けた販売だけとは限りません。

つまり、

  • 販売できる物理的なモノがないと思っていた方も、
  • 不特定多数の人には販売しない商品を取り扱っていた方も、
  • 店舗・企業向けに卸売をしている方も、

皆さんECをスタートすることができるんです!

もちろんDX(デジタルトランスフォーメーション)のはじめの一歩として、EC化からスタートしてみるのも良いアイデアでしょう。
IT導入補助金を活用することもできますしね!

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IT導入補助金の活用について、多数ご相談を受けています。
この記事を読んでくださった方もお気軽にご相談ください。

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