【2022年度版】出店すべきECモールはここ!国内3大モールを徹底比較

【2022年度版】出店すべきECモールはここ!国内3大モールを徹底比較

ECサイト運営をこれから始めようという方の中には、「ECモールってなに」「自社ECサイトとなにが違うの」と疑問に感じている方もいるかもしれません。

ECサイトを運営するうえで、ECモール・自社ECサイトの違いは基礎知識ともいえるほど重要です。また、ECモールには複数のサービスがあり、それらの違いを把握することもECサイトの成否を左右します。自分の目指すECサイトと相性の良い出店場所を選べるかで成功確率が変わるためです。

そこで、初心者の方のためにECモールの基本情報や、国内の3大モールを徹底比較します。

ECモールとは

ECモールとは、Web上のショッピングモールのことで、1つのECサイトに複数の事業者が出店しているサービス形態のことです。対して自社ECサイトは、基本的に自社・個人のみで運営するECサイトです。

国内で代表的なECモールといえば、楽天・Amazon・Yahoo!ショッピングがあります。この記事をご覧の方も、これらのECモールを利用した経験があるのではないでしょうか。

これらのECモールに共通することは、「知名度が高い」ことです。楽天は野球球団、Yahooは検索サイトやニュースアプリなどを運営しているため、ネットショップをされない方でも耳にしたことはあるはずです。

事業者からするとECモールは、この知名度の高さを利用した強い集客力に魅力があります。ECモールに出店することで、強い集客力が売り上げにつながるためです。

ECモールには3つの種類がある

ECモールは運営方法によって「マーケットプレイス型」「テナント型」「統合管理型・マルチブランド型」の3種類があります。それぞれの特徴について解説します。

マーケットプレイス型

マーケットプレイス型
マーケットプレイス型

マーケットプレイスは「市場」を意味する言葉です。つまり、マーケットプレイス型のECモールとは、市場のように商品の出品場所を提供するECモールを指します。

国内のマーケットプレイス型の代表例はAmazonです。Amazonでは各事業者にトップページはなく、出品者情報を紹介するにとどめています。各事業者は、Amazonが管理する商品データと紐づけて自社の商品を販売しています。

このように、マーケットプレイス型のECモールは、商品を「出品」することが大きな特徴です。

店舗側からすると、ストアページがないためデザインにこだわれず独自性を出しにくいのがデメリットです。一方、ストアページを作る必要がないため手軽に出品できるともいえます。

テナント型

テナント型
テナント型

テナント型のECモールは、ネット上のECサイトに複数の事業者が出店するサービスのことです。ショッピング施設のテナントに出店することをイメージするとわかりやすいでしょう。

テナント型のECモールの代表例は、楽天・Yahoo!ショッピングです。両ECモールでは、それぞれ出店者が店舗を構えて商品を販売しています。ストアページがあるため、マーケット型ECモールよりも店舗の独自性を出しやすいのがメリットです。

統合管理型/マルチブランド型

統合管理型/マルチブランド型
統合管理型/マルチブランド型

総合管理型・マルチブランド型のECモールは、自社単独で運営するECモールのことです。アパレルでは、ターゲットに合わせて複数のブランドを展開することがよくみられます。そのような自社の持つ複数のブランドを、自社ECモールで運営するのが総合管理型・マルチブランド型です。

各ブランドを1つのECサイトにまとめることで、運用コストを抑えられるメリットがあります。また、それぞれのブランドが持つ顧客を1つのモールに集めることにより、相互の送客で売上アップが期待できます。

自社ECサイトとECモールの違い

ECサイトを運営するには、自社ECサイトを構築する方法とECモールに出店する方法の2種類があります。初心者の方であればどちらを選択すれば良いか迷うかもしれません。

そこで、自社ECサイト・ECモールの違いについて以下の表にまとめました。

自社ECサイトECモール
集客力・自社で集客対策が必要・集客力が強い
サイト構築・自社の予算に合わせた構築方法を選択可能・モールのプラットフォームを利用
費用・サイト構築の方法により変動・月額料金、決済手数料が必要
カスタマイズ性・自由度が高い・モールの仕様内で可能

以下よりそれぞれの項目について詳しく解説します。

集客力

自社ECサイトとECモールの大きな違いは集客力にあります。

ECモールは、楽天・Amazon・Yahoo!ショッピングのように知名度が高く、それぞれ多くのユーザーを抱えています。例えば、楽天では会員数が1億人を超えており月間アクティブユーザーも3,700万人です。このように、多くのユーザーに商品を訴求できる集客力の強さがECモールのメリットです。

一方、自社ECサイトは一般的に知名度が低く、集客力が弱い傾向にあります。そのデメリットをカバーするためには、SEOやSNS、Web広告などの集客対策が必要です。

サイト構築

サイト構築方法にも違いがあります。

ECモールであれば、各プラットフォームに従ってストアを構築するため、構築方法を選ぶことはできません。

対して自社ECサイトの構築方法は、ASP・オープンソースEC・パッケージEC・クラウドEC・フルスクラッチの5つです。複数の構築方法の中から、予算や必要な機能に合わせて最適な方法を選べます。

費用

各ECモールの費用については後ほど詳しく紹介しますが、ECモールの費用は一般的に自社ECサイトよりも手数料が高めに設定されています。

一方、自社ECサイトは初期費用が高くなることもありますが、構築方法を適切に選択することで相対的に費用を抑えられます。そのため、コストパフォーマンスに優れた運営がしやすいでしょう。

カスタマイズ性

ECモールのデメリットはカスタマイズ性が低いことです。ECモールでもデザインのカスタマイズは可能ですが、モールの仕様や規約の範囲内に限られるため思いどおりのイメージに仕上げられないこともあります。機能についても自社独自の機能を拡張するといったことはできません。

自社ECサイトであれば、デザイン・機能を自由自在にカスタマイズできます。しかし、カスタマイズ性を高めるほどに、サイト構築にかかる費用が高額になりやすいので注意が必要です。

国内ECモールの流通総額ランキング【2021年版】

国内ECモールの流通総額ランキング【2021年】
国内ECモールの流通総額ランキング【2021年版】

国内のECモールは楽天・Amazon・Yahoo!ショッピングが大きなシェアを占めています。2021年の各ECモールの売上高をもとに、流通総額でランキングすると以下のとおりです。

ランキングECモール名2021年 EC事業売上高国内 BtoC EC市場に占める割合
1位楽天5.01兆円37%
2位Amazon2.53兆円
※23,017(百万ドル)を1ドル110円で算出
19%
3位Yahoo!ショッピング1.69兆円12%

参考:楽天 「流通総額(取扱高)、従業員数」
参考:Amazon 「年次報告書」
参考:Yahoo!ショッピング「Zホールディングス株式会社 決算説明会資料」
参考:経済産業省「電子商取引に関する市場調査の結果」

ランキングから楽天の流通総額は、他の2社の合計金額を上回っていることがわかります。そのため、楽天は国内において圧倒的なシェアを占めているといっても過言ではないでしょう。

また、2022年の経済産業省の調査によると、2021年の国内のBtoC-ECサイト市場規模は13.28兆円でした。つまり、3社のECモールで国内の市場規模の69%を占めています。

市場規模のシェア率からもわかるように、ECサイトを運営するうえでECモールは非常に魅力的な市場です。逆にいえば、自社ECサイトのみの運営にこだわってしまうと、国内の69%以上の市場にアプローチできないことになります。

利用するECモールを決める際は、流通総額も選考ポイントに含めて検討しましょう。

3大ECモールを比較

ECモールに出店する際には、楽天・Amazon・Yahoo!ショッピングのいずれかから始めるのがオススメです。前章で説明したように流通総額が大きくビジネスチャンスをつかめる可能性も高いためです。

しかし、ECモールに出店した経験がなければ、どのECモールに出店すれば良いのか迷ってしまうことでしょう。

そこで、国内の3大モールの特徴やプランを徹底比較し、それぞれのECモールに出店が向いている企業・人を紹介します。

楽天市場

楽天市場
楽天市場

楽天市場は、2021年の流通総額が5.01兆円と国内1位のテナント型モールです。楽天市場のメリット・デメリットは以下のとおりです。

メリットデメリット
・流通総額が国内のECモールで1位
・楽天ポイントを利用できることが魅力
・アフィリエイトによる集客が可能
・出店するための費用が高い
・ストア作成に時間がかかる
・利用料金が複雑
・出店審査が厳しい

楽天市場は楽天ポイントが利用できることで、関連サービスの楽天カード・楽天モバイルなどのユーザーが自然と集まります。幅広いユーザーが集まることは、出店者にとってはチャンスが広がることを意味します。ECモールの利用者層が特定の年代・性別・地域に偏らないことで、多種多様な商品のニーズがあるためです。

また、楽天市場ではユーザーからの信頼を損ねないように、出店の際は厳しく審査されます。出店者にとっては審査に必要な書類をそろえるのに苦労しますが、この過程があることによりユーザーが安心して購入できるECモールを実現しています。

楽天市場は費用が高く設定されている代わりに、圧倒的な集客力とユーザーからの信頼がありますので、ECサイト運営者にとっては魅力があるといえるでしょう。

楽天市場には3つのプランがある

楽天市場の出店には3つのプランがあります。各料金プランの費用・特徴は以下のとおりです。

がんばれ!プランスタンダードプランメガショッププラン
月額出店料21,450円/月
※年間一括払い
55,000円/月
※半年ごとの2回分割払い
110,000円/月
半年ごとの2回分割払い
初期登録費用66,000円66,000円66,000円
システム利用料3.5%~7.0%2.0%~4.5%2.0%~4.5%
登録可能商品数5,000商品20,000商品無制限
画像容量500MB5GB無制限

楽天市場にお試しで出店したい方は「がんばれ!プラン」がオススメです。1年間分の一括払いに加えて初期登録費用がかかるため、「がんばれ!プラン」で出店するには323,400円が必要です。

ちなみに、楽天市場に出店しているECサイトで最も選ばれているプランは「スタンダードプラン」です。商品可能登録数が20,000商品、画像容量が5GBに大幅に増量するため使い勝手が良いためでしょう。

また、楽天では各料金プランの費用の他に、どのプランでも必要となる費用があります。各プラン共通で必要な費用は以下のとおりです。

楽天ポイント楽天会員が購入した代金の通常1.0%
モールのおける取引の安全性・利便性向上のためのシステム利用料月額売上高の0.1%
楽天スーパーアフィリエイトアフィリエイトを経由した売り上げの2.6%~
R-Messe月額3,300円~
楽天ペイ(楽天市場決済)利用料月額決済高の2.5%~3.5%

楽天市場がオススメの企業・人

メリット・デメリット・料金プランを踏まえて、楽天市場への出店に向いている方は以下のとおりです。

・本格的にECサイトの運営を考えている

圧倒的なシェア率を活かして多くの顧客に訴求ができるため、本格的にECサイトの運営を考えている方にとって楽天市場はオススメです。

・利益率の高い商品を取り扱っている

楽天市場は、月額費用・利用料が高く設定されているため、利益率の高い商品を取り扱っているECサイトに向いています。利益率が高ければ強い集客力を活かして販売数を伸ばすことで、十分な利益を確保できるためです。

・オリジナリティの高い商品を取り扱っている

オリジナリティの高い商品や自社でしか取り扱っていない商品は、価格競争に巻き込まれにくいメリットがあります。そのため、高い利益率を維持したまま販売が可能です。また、楽天市場でプロモーションすることで、ブランディングにも役立つでしょう。

Amazon

Amazon
Amazon

Amazonは、2021年に2.53兆円の売上高を記録した国内2位のECモールです。Amazonの特徴はマーケットプレイス型のECモールであることです。そのため、事業者はストアページや商品ページを作りこむ必要がないため手軽に出品できます。

Amazonのメリット・デメリットは以下のとおりです。

メリットデメリット
・出品アカウントの登録が簡単
・副業での利用も可能
・利用料が安い
・FBAが利用可能
・販売手数料は出品カテゴリにより変動
・オリジナリティを出せない
・価格競争が熾烈
・Amazonも競合サイトの1つ
・リピーターの確保が難しい

Amazonのメリットは、アカウント登録が個人でも容易にできるため出品しやすいことです。ECサイト初心者にとってもチャレンジしやすいECモールといえるでしょう。

しかし、Amazonは商品データに紐づけて出品するため、競合サイトとの価格競争に巻き込まれやすい構造です。しかも、Amazon自体も商品の販売をしていますので、競合サイトにはAmazonも含まれます。そのため、価格競争が熾烈になりやすいのがデメリットです。

また、テナント型のECモールと違って独自デザインのストアページを作成できません。ユーザーからすると出品者の違いがわかりにくく、リピーターを確保することも困難です。

Amazonには2つの出品プランがある

Amazonには2つの出品プランがあり、以下のようにとてもシンプルです。

小口出品大口出品
利用料100円/商品4,900円/月
販売手数料8%~15%
商品カテゴリにより変動
8%~15%
商品カテゴリにより変動

上記のように、Amazonの料金プランは利用料・販売手数料の2つの料金で構成されています。

Amazonのメリットは「利用料が安い」ことで、小口出品で無料から、大口出品でも月額4,900円です。小口出品では1つ商品が売れる度に100円の利用料が発生するため、50個未満であれば小口商品、50個以上あれば大口出品がお得になります。

シンプルでわかりやすい料金プランですが、販売手数料は商品カテゴリにより変動するので注意が必要です。例えばインテリアであれば15%となります。このように商品カテゴリによって8%~15%の差があります。

また、FBAを利用する際には別途料金が必要です。

Amazonがオススメの企業・人

メリット・デメリット・出品プランより、Amazonに向いている方の特徴は以下のとおりです。

・手軽に出品をしたい

ストアページや商品ページを作りこむ必要がないため、HTML・CSSの知識がなくても手軽に出品できます。

・物流業務を委託したい

AmazonのメリットでもあるFBAを利用することで、商品の保管・ピッキング・発送処理・カスタマーサポート・返品処理などの物流業務を委託できます。物流業務の効率化を図りたい方にとって、Amazonの物流システムを利用できることは魅力でしょう。。

・ECショップ初心者の方

小口出品の場合は、商品が売れなければ費用が発生しない仕組みです。ECショップ初心者の方であっても低リスクで挑戦できるため、ECサイト運営の第一歩としてもオススメです。

・副業でECショップを始めたい方

Amazonは、個人でも登録することで出品が可能です。副業による出品も認められているため、本業をお持ちの方でもECサイト運営してみたい方にオススメです。

Yahoo!ショッピング

Yahoo!ショッピング
Yahoo!ショッピング

Yahoo!ショッピングは2021年の流通総額で国内3位のテナント型ECモールです。Yahoo!ショッピングのメリット・デメリットは以下のとおりです。

メリットデメリット
・初期費用・月額費用が無料
・売上ロイヤリティが無料
・シンプルなワンプラン
・外部リンクが可能
・低リスクで運用が可能
・競合が多い
・集客対策が必要になることも

Yahoo!ショッピングの特徴は、初期費用・月額費用が無料のことです。売り上げが発生しなければ費用も発生しませんので、リスクなくECサイトを運営できます。さらに、売上ロイヤリティも無料のため、他のECサイトと比較すると売上高にかかる手数料が割安に設定されています。コストが利益を圧迫しにくいのがYahoo!ショッピングの魅力といえるでしょう。

また、Yahoo!ショッピングは外部リンクの設置が可能なことも特徴です。一般的にECモールでは、自社ECサイトへ送客されないように外部リンクが禁止されています。外部リンクの設置が可能になったことで、自社ECサイトへの集客にも役立つでしょう。

注意点としては、リスクなく始められるためECサイトの出店数が多いことです。

Yahoo!ショッピング出店・運営にかかる費用

Yahoo!ショッピングの料金プランは、下記の1種類のみです。

初期費用無料
月額料金無料
売上ロイヤリティ無料
ストアポイント原資負担1%~15%(1%は必須)
キャンペーン原資負担1.5%は必須
アフィリエイトパートナー報酬原資1%~50%(1%は必須)
アフィリエイト手数料アフィリエイトパートナー報酬原資の30%
PayPay残高払い3.0%
クレジットカード決済3.24%
PayPayカードは3.0%
PayPayあと払い3.0%
ゆっくり払い3.24%
モバイル支払い4.48%
コンビニ決済165円~330円/件
銀行振込決済150円/件

Yahoo!ショッピングは、初期費用・月額費用・売上ロイヤリティが無料のため、コストを抑えた運営が可能です。また、決済手数料についても3.0%~4.48%と比較的安く設定されています。

別途、ストアポイント・キャンペーン・アフィリエイトパートナーの原資負担があるものの、全体的にかかるコストが安いECモールといえるでしょう。

Yahoo!ショッピングがオススメの企業・人

Yahoo!ショッピングへの出店が向いている方は、以下のとおりです。

・リスクを抑えたい

初期費用・月額費用が無料のためリスクを抑えて運営したい方に向いています。「本当に売れるか心配」と不安がある方もいるかもしれませんが、売れるまで費用が発生しませんので安心です。スモールスタートを考えている方にとっては、相性の良いテナント型ECモールといえるでしょう。

・ECサイト運営が初めての方

Yahoo!ショッピングは個人事業主の出店も可能です。そのため、ECサイト運営に初めて挑戦する個人の方でも出店できます。初心者の方は集客力の強いECモールに出店することで、運営に必要なスキル・経験・知識を得るのに役立ちます。

・PayPayユーザーを取り込みたい方

Yahoo!ショッピングは支払い方法にPayPayを選択できるECモールです。PayPay登録ユーザーは5,000万人を超えているため、PayPayユーザーを取り込みたい方にオススメです。

その他のECモール

ここまでは、3大モールを中心に紹介してきましたが、国内で運営しているモールは他にもあります。その他のECモールを3つ紹介します。

auPAYマーケット

au PAYマーケット
au PAYマーケット

auPAYマーケットは、KDDIとauコマース&ライフが共同で運営しているテナント型ECモールです。名前からもわかるとおりauと関係の深いECモールとなります。auのECモールと聞くと「au Wowma!」をイメージする方もいるかもしれませんが、2020年に「au Wowma!」から「auPAYマーケット」に名称を変更しています。

auPAYマーケットに出店するための料金プランは以下のとおりです。

入会金0円
月額費用5,280円
決済導入費0円
成約手数料・決済手数料4.5%~9.0%
売上高・出品カテゴリにより変動
ポイント原資1.0%
その他・アフィリエイト手数料
・AUスマートパス プレミアム手数料

auPayマーケットのポイントについて紹介します。

・月額料金が低めに設定されている

入会金が無料で、月額費用も5,280円と比較的低めに設定されています。リスクを抑えながら運営できるECモールの1つです。

・auポイントが利用できる

auPayマーケットの特徴はauポイントを利用できることです。auショップでもauポイントを利用する方法としてauPayマーケットの利用を推進しています。auユーザーだけでも2,500万人もいますので、新規顧客を開拓したいECサイト運営者にとっては魅力があるでしょう。

・台湾向けの越境ECに対応できる

auPayマーケットでは、無料で台湾のEC市場に進出できるプログラムを提供しています。提携会社であるRutenが商品ページの翻訳から掲載・台湾ユーザーの対応なども請け負います。そのため、auPayマーケットに出店することで、台湾への越境ECを手軽に実現可能です。

auPayマーケットに出店する際の注意事項は以下のとおりです。

・フリーメールアドレスは使用できないこと

出店登録する際に必要となるメールアドレスは、独自ドメインなどのメールアドレスを用意する必要があります。なぜなら、auPayの出店店舗はフリーメールアドレスを使用できないためです。

・CSV機能が有料なこと

ECサイトを運営するうえで、便利な機能はCSV一括登録・変更機能です。auPayマーケットではCSV機能を利用できますが、月額11,000円と有料オプションとなります。利用する際は月額費用が大幅に上昇しますので注意が必要です。

Qoo10

Qoo10
Qoo10

eBay Japanが運営するQoo10は、若い女性を中心に人気のあるテナント型ECモールです。Qoo10の出店プランは以下のとおりです。

初期費用無料
月額費用無料
販売手数料6%~10%
カテゴリにより変動
追加手数料・予約販売 +2%
・後日配送 +2%
・銀行口座登録が国外の場合、または商品出荷地が国外の場合は+2%
・外部広告または最安値コーナー経由の場合は+1%

Qoo10のポイントについて紹介します。

・リスクなく始められる
Qoo10は、初期費用・月額費用が無料で利用できるためリスクなく始められるECモールです。商品が売れると商品のカテゴリにより6%~10%の販売手数料と、サービスの利用状況に応じて追加手数料が発生します。比較的シンプルな料金プランといえるでしょう。

・ユーザーは若い女性が中心である
Qoo10の利用者は若い女性が中心のため、コスメやアパレルなどと相性の良いECモールです。若い女性をターゲットとする商品を取り扱っている場合は、新規顧客を獲得できる可能性が高いため出店をオススメします。

・「QWMS」の物流代行サービスが利用できる
AmazonのFBAと同様に、「QWMS」と呼ばれる物流代行サービスを利用できます。物流業務を一任することにより、フロント業務に専念できるメリットがあります。

・越境ECに手軽にチャレンジできる
Qoo10は、国内向けの商品ページを利用して越境ECを手軽に構築できます。海外から注文があった場合は、国内の指定倉庫に商品を送ることでQoo10が海外のユーザーへの発送業務をします。出店者が税関の手続きなどをする必要がないため、国内で販売するように越境ECにチャレンジできるでしょう。

Qoo10に出店する際の注意点について解説します。

・低価格のイメージが浸透している
Qoo10は、「低価格の商品が豊富」というイメージが浸透しており、それが人気の秘密でもあります。そのため、競合サイトとの価格競争になりやすく、利益を圧迫する可能性があるので注意が必要です。

・ターゲット層が限られている
Qoo10の利用者は若い女性が中心でターゲット層が限られています。ニーズのある商品も絞られるため、ターゲット層が異なる商品の場合は別ECモールの利用も検討しましょう。

ZOZOTOWN

ZOZOTOWNは衣類を中心に取り扱うECモールです。プチプラと呼ばれるお手頃価格の商品からハイブランドの高価格帯のアパレルまで、豊富な品揃えが人気です。

料金プランについては公開されていないため詳細にはわかりませんが、20%~40%の販売手数料が必要といわれています。また、出店者の規模によっても販売手数料が変わると推測されています。他のECモールと比べて割高な設定の理由は、商品画像の撮影・在庫管理・発送処理といった多くの業務を代行しているためです。

アパレルブランドにとっては、商品をZOZOTOWNに送ることで商品ページが出来上がる仕組みなので、手数料に見合ったサービスといえるでしょう。

しかし、販売手数料が妥当と感じる事業者ばかりではありません。2019年には「しまむら」が販売手数料を理由にZOZOTOWNから撤退するなど、手数料を負担に感じるショップもあります。

出店方法については公開されていないため、ZOZOTOWNへ出店を希望する方は、料金や条件について直接担当者に確認をしましょう。

目指すべきはECモールと自社ECサイト両方の運営

ここまではECモールの魅力について紹介してきました。しかし、「ECモールと自社ECサイトのどっちが良いの」と疑問に思っている方もいるでしょう。

その答えは、どちらも運営するのがオススメです。

自社ECサイトはファンを獲得できるほどに利益率を高めやすいことが特徴です。コストパフォーマンスに優れているため、運営の安定化につながります。一方、ECモールは集客力が強いため、商品の販売だけではなく自社商品のブランディングにも役立ちます。

しかし、初心者の方は最初からどちらも運営するのは困難です。そこで、集客力の強いECモールから初めて、ECサイト運営のノウハウを身につけましょう。慣れてから自社ECサイトに挑戦することで、スムーズに両方の運営ができるようになるためです。

初めはECモール!慣れてから自社ECサイトとの併用がオススメ

初めはECモール!慣れてから自社ECサイトとの併用がオススメ
初めはECモール!慣れてから自社ECサイトとの併用がオススメ

初心者や集客対策に自信のない方は、ECモールから始めるのをオススメします。集客対策に不慣れであってもECモールの集客力がフォローしてくれるためです。

また、リスクを抑えたい方はECモールを選ぶ際に、初期費用・月額料金のかからないYahoo!ショッピング・Amazon「小口出品」から検討しましょう。

ECモールには集客力が強いというメリットがある一方で、自社ECサイトには利益率を高めやすいというメリットがあります。安定して運営するためには、どちらも必要な要素ですので、慣れてきたら自社ECサイトの運営にも挑戦してみてください。

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