<自己紹介>
みなさま初めまして、HATME株式会社の北山と申します。
この度は数あるコラムの中から本記事を拝見いただきましてありがとうございます。
私は大手中古車販売会社で経営企画、webの新規事業開発を経験したのち、その経験を活かして数年前にweb制作会社を起業し多くの企業のサイト制作を手掛ける傍ら、ノーコードツールでの制作もかなり手がけてきました。
現在は当社にて制作、SNS運用支援、広告コンサルティングを軸として活動しております。
どうぞよろしくお願いいたします。
<増えてきたノーコードツールでの制作>
従来、webサイトやアプリを開発するためには プログラミングが必須であったため、開発する際はエンジニアに依頼をする必要がありました。
ですが現在は時代も変わり、自前でそこそこの見た目のwebサイトやアプリが作れるような時代になってきました。
それができるようになっているのはプログラミングをすることなくwebサイトができる、所謂「ノーコード」でできるものが増えてきたことが大きな要因の一つでしょう。
ノーコードツールが出てきたことにより、コーディングをせずとも、ドラッグ&ドロップを用いて視覚的にものを動かす、項目に言葉を入力するなどの直感的な作業で、webサイトなどもつくれるようになりました。
企業はノーコードツールを使うことで、技術を持ったコストの高いエンジニアに依頼することなく、早く、簡単に、費用を抑えて、ECサイト、Webサイト、アプリを持つことができるようになったのです。
既に市場にも受け入れられており、IDC Japanが2022年4月21日に発表した調査によるとノーコードツールを導入している企業は37.7%(回答社数435社)で、2020年に調査した際のデータの8.5%(回答社数435社)と比較すると、大きな数字の向上がみられます。
このように、今のビジネスを取り巻く状況と、ノーコードツールの持つメリットがマッチしているため、注目が集まっているのです。
<ノーコードで作れるECサイト>
ECサイトに関しましてはこの後にご紹介するBASEなどの新規プラットフォームが台頭してきており、今ではすぐに自分のECサイトを作れる時代になってきました。
また、無料作成サービスを利用すれば、無料でECサイトを開設して売れるまで費用がかからないので低リスクで本格的なECサイトが構築できます。自身でサーバーを持つ必要がなく、チャットや電話などでのサポート体制も充実しているので、初心者でも安心して利用できるものも増えてきました。
<ノーコードで作るECサイトの種類>
EC構築サービスは大きく分けると、「モール型、ASP型、スクラッチインストール型」の3種類があります。
まずは、この3種類のEC構築サービスについて簡単に解説していきます。
EC構築サービスは大きく分けると、「モール型、ASP型、スクラッチインストール型」の3種類があります。
まずは、この3種類のEC構築サービスについて簡単に解説していきます。
<モール型>
モール型は、楽天やAmazonなどの中でショップを開設する形態になります。楽天やAmazonの中でショップを展開できるため、集客力がありますが、デザインやルールなどの制約があります。
ショップのブランディングなどを考えていない場合は、モール型がおすすめです。
<ASP型>
ASP型は、「アプリケーションサービスプロパイダ」の略で、ECショップに必要なシステムを利用して、ショップを開設する形態になります。モール型と比較して集客力は劣りますが、自由度が高いのが特徴です。
自分のECショップをブランディングしたい場合などは、ASP型のサービスがおすすめです。
<スクラッチ型>
スクラッチ型とは、ECショップに必要なシステムを利用して、ショップを開設する流れになるのですが、ASP型とは違い、自分でサーバーを契約してドメインを取得する必要があります。
日本では、あまり普及しておらず、セキュリティ面なども自身で行う必要があるので、一般的向けで見るとデメリットの方が大きいかと思います。
対象としては、自社サーバーで管理したいといった、企業向けのサービスになるかと思います。
三つ目のスクラッチ型はあまり現代にあっているとは言いづらいかと思いますので、基本はモール型で出店するか、ASP型で自前で出店するかを検討するのが適正です。
集客が自前でできるのであれば ASP型、集客が自前でできないのであればモール型での展開をお勧めします。
<具体的ノーコードツールのECサービスについて>
ここからは、ASP型での出店を検討している方向けにお勧めのサービスを述べさせていただきます。
<BASE>
(参照)https://thebase.in/
<ポイント>
- 始めるだけなら最速で構築ができる
- 実質決済手数料は6.6%(決済があった際に手数料(決済ごとに3.6% + 40円)を負担、決済が発生し、売り上げが講座に入金されるごとに手数料3%を負担)
初期費用と固定費用がかからないので金銭的なリスクを回避することができます。 その代わり、決済ごとに手数料が3%+40と3%がかかってくるのが特徴です。
小規模な新規事業、とりあえず身内などに販売するところからスタートする場合には最適なプラットフォームです。
その代わり、大規模なECサイトを構築するときには不向きな印象があります。
<STORES>
(参照)https://stores.jp/
<ポイント>
- BASEよりもツール連携など拡張性が高い
- 無料プランとスタンダードプランに分かれている(無料プランは、決済手数料が5%かかり、独自ドメインの取得と代引きが不可、有料プランは、月額1,980円で決済手数料3.6%)
- 大手企業でも使っている安定の実績
ECプラットフォームの中でも、直感的にECショップの構築ができ、48種類あるテンプレートを無料で使用できる点が特徴です。
また、スマートフォンからもカスタマイズが可能で、気軽にショップのデザインを変更することが可能です。 無料のプランでは、決済手数料が5%かかりますが、一番金銭的なリスクが低いです。
<Shopify>
(参照)https://www.shopify.jp/
<ポイント>
- 無料版からでもカスタマイズ可能でお洒落なECショップを作ることができる
- 決済手段が豊富
- 拡張性が高いため、バックオフィスの開発なども可能
Shopifyは、会員制のECサイトの構築や、大企業でも活用できるような拡張性が非常に高い特徴があります。さらにコミュニティやGoogle Chromeの拡張機能のような開発も盛んに行われており、「これできないかしら?」ということに対してできないことがほぼありません。BASEなどと比べて少し構築する簡易度は高い印象を受けますが、これから大きくマーケティングを行なっていく可能性がある場合にはShopifyでの構築が一番です。
上記をまとめると、新規事業を始めて、小さく始めて様子をみるのでしたらBASE、これから拡大する事業戦略を初めからとっていくのでしたらShopifyがお勧めです。
「成長してから必要に応じて都度乗り換える」ということも可能ですが、乗り換え時のコストや労力、利用者の使い勝手を考えるとサービスの切り替えは少ない方がいいでしょう。
少し先の未来を見据えて、しばらくはこれで十分というサービスを選ぶことが御社の事業スピードを上げることになります。