自社競合調査で重要な3つのポイント

自社競合調査で重要な3つのポイント

はじめまして。
ECサイトを専門にサイトの制作や広告運用、そしてサイトの売上改善のためのコンサルを行うHATME株式会社の中園と申します。

今回は、自社・競合調査の重要性について記事を書いてみたいと思います。

自社で運用しているECサイトと、競合他社のECサイトを比較したことありますか?
たとえば化粧品1つ取ってみても、いろいろなサイトで販売されています。売れているサイトはなぜ売れているのか、自社サイトは競合と思っているサイトと比較してどのような位置付けなのか?というのを客観的に知るというのはとても重要なことです。

当社では、ECのコンサルティングサービスの中で「自社競合調査レポート」というのを出しているのでそれを元に簡単に解説していきます。

1.サイトを比較する時に見るべき指標

サイトを見る上で重要な指標がいくつかあります。

見るべき指標指標の意味
月間セッション数1ヶ月に累計訪問者数は何人いるのか?再訪の人も含みます。
月間ユニーク訪問者数1ヶ月に単純に訪問している人数は何人いるのか?再訪の人は含みません。
訪問者数/ユニーク訪問者数固定顧客がどの程度いるのかの指標になります。
滞在時間サイト内でどの程度滞在したのかの指標になります。
平均PV数何ページ見たかの指標になります。これが多いといろいろなページを見てもらっていることになります。
直帰率サイトに訪問したものの、他のページを見ずにすぐに帰ってしまったユーザの比率になります。これを下げるのが重要です。

1つの指標を見るだけではなく、複数の指標を組み合わせてみることで、自社のサイトの状況を的確に把握できるようになります。
たとえば、月間セッション数が多くても直帰率が高かったり、滞在時間が短いとサイトの魅力が低かったりする可能性があります。そうすると、サイトのデザインを見直すと売上が上がる可能性が高くなります。

逆に、訪問者数/ユニーク訪問者数の数値が大きくなればなるほど、常連客が多いという指標になります。売上を上げるために、常連客に対する販売施策を強化するというのも重要になりますし、逆に新規顧客を増やす施策というのも必要になってきます。
また、競合他社のサイトと比較することで、自社サイトの優位性や逆に劣っている部分もわかってくるようになります。

2.ユーザ分析出来る項目

次に、訪問しているユーザ属性についてもある程度知ることができます。わかる項目としては性別、年齢です。たとえば、自社で販売している商材が20代女性向け化粧品だとします。しかし、サイトの訪問者の属性が年代問わず訪問されていたり、性別もバラバラだったりすると、広告施策がうまくいっていない可能性があります。

20代に強いメディア…たとえばInstagramなどを検討したり、サイトの広告文も女性に訴求力のある内容にしたりするなど、工夫を凝らす必要があります。

こちらも競合他社と比較することで、競合他社はどんな世代や性別のユーザをインターネット上で獲得できているのか?自社は他社と比較して、狙ったユーザ層にきちんとアプローチできているのかどうかを調べることが出来ます。

当社が使っているツールでユーザ分析をした例
当社が使っているツールでユーザ分析をした例

3.アクセス種別の調査でわかること

アクセス種別は「ダイレクト」「メール」「リファラル」「ソーシャルメディア」「オーガニック検索」「有料検索」「ディスプレイ広告」の7項目で調査します。

「ダイレクト」と「オーガニック検索」が多いと、自社商材について知名度があり、ユーザが自ら検索して自社サイトに来てくれているということになります。これが多いと、とても素晴らしいのですがなかなか難しいです。
「有料検索」と「ディスプレイ広告」が多いと、販促費を使って自社サイトにユーザを呼び込んできているというのがわかります。

サイトへのアクセス数を増やすには「有料検索」と「ディスプレイ広告」は短期的に効果がありますが、徐々に固定客化していくことで「ダイレクト」と「オーガニック検索」が増えてくるのが理想形ですね。

グーグルアナリティクスを使ってアクセス種別を調査した例
グーグルアナリティクスを使ってアクセス種別を調査した例

4.まとめ

今回は、紙面の関係で「自社競合調査で重要な3つのポイント」について解説しました。次回は、サイトへの流入数を増やすためにどういう点について気を付けるべきかについてまとめてみますね。

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