色々な店舗で在庫を共有する方法

こんにちは、マーケティングアソシエーションのボブです。ネットで欲しいものを見ていたら、あれやこれや気になるものがあって、結局3つ購入しちゃいました。なんだかんだ、送料無料になったり、ポイント倍率が上がる金額まで買っちゃったりしますよね。

そういえば、ここまでの話は全然関係ないんですが、大手のECサイトでも「あれ、これあっちでも売ってたぞ」みたいなことってありますよね。中には、一点ものなのに、2か所以上で販売していたりすることもあります。

そういえば、ネット上に複数の店舗を持っている販売者さんって、どうやって在庫を管理しているかご存知でしょうか。というわけで、今回はネット上に多くの販路を持つときの対策をご紹介します。

効率よく販売するための在庫管理とは

例えば、A店、B店、C店とネット上に3店舗展開しているとしましょう。そして販売したい商品が10点用意できた時、どのように販売すると効率的だと思いますか?

最初に思いつくことは、店舗ごとの販売規模に合わせて在庫を割り振ることではないでしょうか。全体の売上の内、Aが60%、Bが30%、Cが10%だとすると、A=6、B=3、C=1で振り分けると売り上げに対して均等です。

でもこれだと、どの店舗でも7個以上のまとめ買いはできないし、Cに至っては1個以上は買えないという、店舗間の格差が出てしまいます。(このやり方で対応している店舗もあります)

では次は、各店10個ずつ在庫を置いたらどうなるでしょう?常に販売状況を確認して、売れたら他の店舗の在庫も下げるということができれば可能ですが、24時間365日バッチリ管理ができないと現実的ではないですね。なので、多くのショップでは、在庫管理用のツールを利用します。

在庫を管理するツールってどういうこと?

さて、在庫管理ツールとは何かということですが、専用ツールというよりは、多くの店舗の注文を一括で管理するツールに、在庫の管理もできるシステムが付いているということが殆どです。(ボブが見たことある限りは、在庫管理専用のツールはありません)

店舗とツールを連動させることで、店舗全体が持っている在庫を各店舗へ共有して、効率よく販売することができるんですね。

じゃあ、この場合にさっき挙げた10個の在庫をどのように配置できるかと言うと、A=10、B=10、C=10となります。A店で2個売れた場合、在庫管理ツール側の在庫が8となり、B店とC店の在庫も8に変更してくれるんです。これで効率よく販売できる準備ができました。

では最後に、在庫管理ツールの注意点を次の項目で上げていきます。

纏めて売れる代わりに注意することと対策

では、各店舗に在庫の全てを配置できるようになった際の注意点です。これはズバリ「欠品が出ないわけではない」ということです。

商品在庫がある程度潤沢であれば、余程心配する必要は無いですが、一点ものや在庫が少ないものは、空売り(欠品商品を売ってしまうこと)が発生することがあります。

それは、在庫を連動するシステムが、まだ完全なリアルタイムでは行えないからなのですが、数分の間に別の店舗で注文が入ってしまうと、空売りが発生します。

空売りの対策はいくつかあって、空売り用にお店に並べる在庫以外に少しだけ取って置いたり、在庫が減ったら特定の店舗以外の商品ページを隠す、あるいは別商品として登録し直して、特定の店舗でしか売らない等です。

あとは、そもそも空売りがあったら諦めるという対策(?)も無くは無いですね。ただ、空売り以外のリスクがほとんどなく、空売りもリスクが高い時は把握できるので、メリットの方が圧倒的に大きいと思います。

他には、ある程度の欠品前提で長めの納期で対策しているところもあります。そもそも、製造メーカーで日常的に生産している商品であれば、次の納期に間に合えばいいようにしておけば空売りにはならないですからね。また、そういう注文に対して、引当(実際に商品を用意すること)待ちとして管理できることもツールの良い所です。

まとめ

さて、今回はシステムについてのご紹介でした。似たようなシステムはいくつか知っていますが、ツールは使いようでいろんなことを効率化できます。

ただただ「こんなことできるよ」って書いただけになってしまいましたが、いろんなツールを使って運用してるんだな、と思っていただければ幸いです。

最近、痛風に影響する数値が伸び始めたので、焼酎買って帰ります。

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